太気拳気功会・太気会・中道会・武禅会 合同稽古

December 12th, 2017


2017年12月10日。
東京の代々木公園にて太気拳気功会(島田道男師範)・太気会(天野敏師範)・中道会(鹿志村英雄師範)・武禅会合同の稽古会を開催しました。

稽古会では先生方にワンポイント指導をして頂きます。
天野先生、鹿志村先生、島田先生は兄弟弟子であり同時期に澤井先生から直接指導を受けています。
ですから技の本質は変わらないのですがそこから表現される動きは別物。
その動きに触れることによって得られた気づきは貴重なものでした。

指導のあとは組手です。
武禅会の普段の稽古では強く当てる組手はしないのですが、ここでは別。
顔面や身体を打つ鈍い音が代々木公園に響きます。

攻撃は防御、防御は攻撃。
打撃は組技、組技は打撃。

ある動きはある見方をすれば攻撃、ある側面を見れば防御です。
自分の視点が固まったとき、その動きの可能性はその視点の方向にしか拡がりません。

顔面を思いっきり殴られる、という通常ではありえないシチュエーションで思考停止したとき、
それが無心の境地にいたるきっかけになることもあれば、パニック状態になることもあります。

私の場合だと、本気の殴り合いをしながらも傍観者のようなもう一人の自分がいるとき、調子がいい。
(このポイントは、立禅で体感する主観と客観の合一というテーマに通じるものがあります。)

怪我の恐れがあるので普段の稽古としては推奨できないのですが、真剣勝負の組手は上級者にとって殻を破るいいチャンスです。

今回は私のお弟子さんが武禅会を代表して組手をしたのですが、自分がやるよりも緊張しました。

稽古のあとは忘年会。
血を流しながら殴り合いをしていた人達が仲良く酒を酌み交わすこの瞬間が大好きです。