15Sep
荘子 人間世篇7

荘子 人間世篇7

自分の心から門や砦を取りはらい、いっさいの警戒をすて去り、ここを自分のすみかとひとすじに定め、やむにやまれぬ必然の運命のうちに身をよせるならば、それで完全に近いということができよう。(中略) 幸福もまた、あがきをやめた空虚な心にこそ、とどまり宿るのである。 荘子 人間世篇7(森三樹三郎訳) 「今よりも幸福に、豊かに、健康に、なりたい。」 そう思う。 だけど実は、 「今よりも幸福...

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5Sep
「好き」で「それをやっている自分が好き」なことをやる

「好き」で「それをやっている自分が好き」なことをやる

人生は選択の連続だ。 どのような選択をするか、そしてその判断基準はなにか。 それがその人の人格やライフスタイルを決めると言っても過言ではない。 以前の私の主な判断基準は「損か得か」「それが将来、自分のためになるかどうか」であった。 進学や就職など、人生を方向づけるような大きな選択肢であればあるほど、その傾向は強く現れていた。 ところがここ10年ほどは、何かを選ぶとき「好きか嫌いか...

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29Aug
誕生日を祝っていただく

誕生日を祝っていただく

稽古のあと、みなさんにバースデーを祝っていただいた。 前日も水曜稽古組の方々に祝っていただいた果報者である。 私の誕生日はクリスマスなどと違ってきわめて個人的な祝い事だ。 自分ひとりでなんとなく浮かれているが、周りの人は普段と変わらぬ日々を過ごしている。 大人になって自分の誕生日を嬉しがるなんてみっともない、という感覚が、いつの頃からかある。 それが誰かに祝ってもらうことによって...

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14Aug
十勝岳ー上ホロカメットク山を歩く

十勝岳ー上ホロカメットク山を歩く

利尻山に続き、十勝岳ー上ホロカメットク山を縦走。 約7時間、15kmの道程だった。 硫黄がもうもうと噴き出る荒々しい岸壁はNASAが撮影した火星のようだ。 かとおもえば、高山植物で一面緑の丘陵もある。 火山の噴火によって大地が形成され、そこに適応した植物が繁栄し、虫や動物が集まる。 地球の歴史を早送りで見たような気がした。 滑りやすいぬかるみやゴロゴロした岩場、急な上り坂、緩や...

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11Aug
利尻山を歩く

利尻山を歩く

ここ数年、友人に誘われたのをきっかけに山歩きをしている。 武道をはじめたのは強くなりたいから、という単純な理由だった。 そして「どこまでも歩ける身体」というのも自分が求める資質だと感じられたので、初心者のレベルながらぼちぼち続けている。 会員のHさんは昔から登山をされているそうだ。 曰く山を歩いていると、感謝の念がわいてくるとのこと。 私にはない感覚だった。 山歩きは私にとっては苦...

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14Jul
空沼岳を歩く

空沼岳を歩く

札幌近郊の空沼岳(標高1251m)に登りました。 往復で17km、約6時間の道程です。 初めてのソロ登山。 登山は慣れた友人としか行ったことがなかったので、ちょっとした挑戦でした。 なんで登山なんてしんどいことするの、と自問しつつ登っています。 好きか、と問われたら好き、と即答できないのに、なんか登ろうと思う。 一人で登り、その理由がわかりました。 「一心」になるときがあるんです...

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13Jun
東京もだんだん

東京もだんだん

先日東京に行きました。 コンビニでの支払時に百円玉を渡したら、「これ使えません」と突き返されたんです。 よく見ると外国貨幣。 お釣りとしてもらったのだと思いますが、全く気づきませんでした。 意図した詐欺かはわかりませんが、お見事です、、、 札幌から東京に行くと「都会やなー」と思います。 それがなぜかと考えたところ、私が都会を感じる基準は「多様性」にあるようです。 東京も外国人が増...

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16May
分別の肝要は仁愛なり

分別の肝要は仁愛なり

豊臣秀吉が信頼した知将、小早川隆景の言葉です。 「分別の肝要は仁愛なり」 (物事の判断のポイントは仁愛である。 仁愛を基本に判断すれば、万一判断が外れてもそう大きくは間違わない。) 武術は人間同士のやり取りという意味においてコミュニケーションの一形態です。 格闘技など「試合」の目的は勝利ですが、武術をコミュニケーションと考えれば、最後にはお互いに敬意を持ち握手できるような関係が構...

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28Apr
札幌にも桜

札幌にも桜

札幌にもようやく桜が咲きました。 好きな歌があります。 散る桜 残る桜も 散る桜 移るばかりは 花の心か by 源俊頼 (散りゆく桜もまだ残っている桜も、結局は散る桜だ。 ただ移ろいゆくのが花の本質なのだろうか。) 「★」をみて、 「☆」をみた後に、またこの上の★を見返すと、 それは最初に見た時の★とは別物です。 この歌は、移ろう実相が映像を伴って感じられます。 ...

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26Apr
星に願いを

星に願いを

流れ星に願い事をすると叶うという。 なんでやねん。 そんな迷信じみたことはつい疑ってしまう。 だけど、こんなことを聞いてなるほど、と思った。 流れ星はほんの数秒のきらめきだ。 いつ見えるかもわからない。 そんな流れ星が見えた瞬間に「こうしたい、こうなりたい、あれが欲しい!」と願えるのは、それを絶えず心に思い描いているからだ。 そしてつねに心に思い描いていることは実現しやすくな...

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