刀禅、揺腕法

June 30th, 2025

小用茂夫先生が創始した刀禅、そのエッセンスを抽出した揺腕法。
そのセミナーが札幌にて開催されたので参加させていただきました。
講師は物理学者の松浦壮先生。
小用先生に久しぶりにお会いし直接ご指導頂きたいという思いはありました。
ですが松浦さんという類まれな知性によって解釈された揺腕法は、その原理や体内の動きと表面の動きとの関連が言語化されて分かりやすく、非常な勉強になりました。

20年ほど前に小用先生ご指導いただき、私が武道研究の指針としたことがあります。
それは、
1、基準を作ること
2、抽象化、普遍化すること
これらに対しての私の結論は「重力」でした。
重力が垂直、水平を定める物理的な基準だということ。
また重力は武道のみならず身体活動全てにおける普遍性をもつ。

そして重力に従う、ということは具体的にはバランスをとる、ということ。
要はバランスやん
それが私の結論でした。
今回松浦さんの揺腕法の解説では重力について言及されることが多く、これらについての答え合わせができたような心地がしました。

稽古のあと、空や無について、意識と物質との関係について、物理学的な見地からのお話を伺うこともでき、充実したひとときとなりました。
松浦さま、服部さま、萩野さま、刀禅のみなさまに感謝申し上げます。
🙏

フィンランド、カラショクにて。田舎の図書館にも美を感じる