十勝岳ー上ホロカメットク山を歩く

August 14th, 2025

利尻山に続き、十勝岳ー上ホロカメットク山を縦走。
約7時間、15kmの道程だった。

硫黄がもうもうと噴き出る荒々しい岸壁はNASAが撮影した火星のようだ。
かとおもえば、高山植物で一面緑の丘陵もある。
火山の噴火によって大地が形成され、そこに適応した植物が繁栄し、虫や動物が集まる。
地球の歴史を早送りで見たような気がした。

滑りやすいぬかるみやゴロゴロした岩場、急な上り坂、緩やかな下り坂。
山の足場はバランス力が要求されるのでいい稽古になる。
上り坂での重力による負荷は、相手に前から押されている状況に似ている。
立つ、歩くという基本的な行為にこそ本質的なものが色濃く表出する。

下りでは膝にダメージがたまり、痛くてペースダウンするも無事下山。
筋力が高まれば痛みは無くなるのか、痛みは関節の老化であって無理はしないほうがよいのか。
身体を甘やかさず、痛めつけず、というラインを常に模索している。
ここでもバランスだな、と思う。

サウナ愛好家に北の聖地として親しまれている白銀荘で生き返った。
なんだかんだ言って、このひとときが最高だ。

荒々しい岩肌に地球の始まりを想う