旭岳〜北鎮岳〜当麻乗越を歩く
October 3rd, 2025
9月30日、旭岳〜北鎮岳〜当麻乗越を縦走した。
深夜2時半に札幌を出発。
6時半の旭岳ロープウェイ始発に乗り五合目からのスタート。
約18km,7時間半の行程だった。
旭岳は北海道の最高峰。
森林限界を超えたエリアは異世界だ。
旭岳を擁する大雪山連峰は「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と呼ばれているが、その通りだと思う。
水も食料も得られないから人は住めないが、美しいところだ。
強風等で膝丈ほどの高さにしかならない樹木と奇岩が、丁寧に剪定された日本庭園のようだと思う。
だが山の景色や自然にそれほど興味はない。
街なかを歩くよりも空気は澄み、景色は雄大だが10分も歩けば私は飽きる。
風が吹けば寒いし、虫がうっとおしいこともある。
景色にはすぐに飽き、つらい、しんどいと愚痴りながらも山登りを繰り返している。
それは、自分がだんだんと歩けるようになっていることが実感できるからだと思う。
より速く、長く歩けること。
それは動物として基本的な能力だ。
己の能力が伸びていることが感じられることは、楽しい。
そんな向上の実感とやりきる達成感が好きなのだろう。
そして下山し湧駒荘(ゆこまんそう)で温泉をいただく。
これぞ至福。登山での一番の楽しみだ。
今後の課題は、登山当日の食事の仕方。
しっかり運動しているがゆえに、つい自分に甘くなり糖質過多になってしまう。
まあ、そういうゆるさがあるから続けたいとも思えるのだろう。

風雪による彫刻がそこかしこにある