平気で生きていること

April 14th, 2015

正岡子規の随筆「病床六尺」の一節、
亡くなる3ヶ月程前に書かれた文章です。
 
「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、
悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた。」
 
武士道的精神を著す山本常朝の「葉隠」における
 
「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」
 
とは対照的な表現ながら、どちらも同じことのように感じます。
 
武術は究極的には生死を問うもの。
そのコントラストにより一層「生」が輝きだす。
 
日々の稽古で感じることです。