全国武術交流 掛け試し稽古会・刀禅セミナー

April 16th, 2018

2018年4月7日、8日。
全国武術交流 掛け試し稽古会および刀禅セミナーを札幌市の中島体育センターで開催しました。

掛け試し稽古会とは、空手、中国武術、総合格闘技、ボクシング、キックボクシングなど、あらゆる武道・格闘技を志す人達が怪我なく敬意を持って立ち合えるような共通のルールのもとで行うスパーリング会。

今回は我々太気拳武禅会の他に、フルコンタクト空手、伝統空手、大道塾、形意拳、総合格闘技、自衛官他、全国から様々な流派・経歴の方が参加されました。

相手を変えてスパーリングを数十ラウンド行います。
その中でまだ見ぬ流派の技を体験し、己の技を試します。

掛け試し稽古会の代表である元極真世界チャンピオンの高久先生や、その道の先生クラスの方達と実際に手を合わせることができました。

これまでの武道界、格闘界ではなかなか得られなかった経験です。
高久先生の蹴りは重く当たれば身体が浮いてしまいます。
太極拳の先生は脇の下の突く動きが絶妙で何度もひやりとしました。
総合の方のタックルは急に視界から消える動きを伴い、何度も体験して慣れないといけません。
大道塾の方はどんなことにでも対応されますから、こちらも安心して金的蹴りや頭突きを試すことができました。
(もちろん誰も本気で当てることはしません。)

太気拳は他流派との交流を通じてその実践性を高めてきました。
その稽古体系は型の習得に満足するものではなく他流派とも手合わせできる実戦性を追求するものです。
今回もそれを検証することができました。

太気拳の実戦性の根源は、立禅を通して得られる力です。
この力は健康養生の基礎でもあります。
殴り方、蹴り方、といった技術論ではなく、気と意識を通じて身体を根本から健康に、強くしてゆく稽古です。

太気拳武禅会は、これからも他流派の方と広く交流し研鑽をつづけて参ります。

そして並行して開催された刀禅セミナー。

刀禅を主宰される小用茂夫先生に直接指導頂きました。

掛け掌という他者と腕を触れ合った形で力を通し合う稽古などを通して武術的身体を養います。
動的な掛け試しに対して静的な稽古ですが、そのために一層精密な身体感覚を味わうことができます。

足底から湧き出るような力を接触部に伝達すること。
そのために肩や手首など伝達を阻害しやすい部分を通すこと。
固まった力ではなく、青竹のようなしなやかさをもった力であること。

多くの学びを頂いた稽古会となりました。