自然は「今」のみ

May 26th, 2025

太気拳の創始者、澤井健一先生は明治神宮の杜を稽古場としていました。
また中国に行くと、朝の公園で気功や太極拳をしている人達がいます。
古来より立禅、気功は屋外でやることが多いようです。
自然のエネルギーをもらい、身体が満ちることが実感できます。
週末にキャンプに出かける方も同じことを感じているのかもしれません。

自然の中にいると、鳥のチュンチュン、風のサーッ、肌がヒヤリ、足がズキズキ、そんなことが感ぜられます。
感覚は「今」のみです。
1分前の景色を見たり、音を聞いたりすることはできません。
言葉ではない世界です。
言葉は過去や未来を生み出します。
1分前の景色らしいものや音らしいものをあるように思わせます。
だから言葉がなくなると「今」に安住します。

そしてpresent(現在)に心が居続けることができる人はpresence(存在感)を醸しだします。
例えば会話をしているとき、他の事を考えながら人の話を聞いている人に存在感はありません。
その場に集中していること、今にあること、それが人の能力を高めます。

立禅は10年やれば効果がある、というような気の長いものではありません。
立ったそのときから心地よさが実感できます。
今に安住する。
自然に触れることや立禅を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

雨竜沼湿原にて