まねる、まなぶ
May 30th, 2025
怒っているフリをするとなんだか腹がたってくる、笑ってみたらなんとなく楽しくなる。
このように身体が心を動かす、ということがあります。
気功は雄大な自然を真似ることにより、その気分に己を同化させる行為ともいえます。
そして気功のひとつである立禅は樹木の真似をしています。
樹木はときに何百年も、静かに生きています。
その身体がたとえ山火事に遭って燃えようとも、じっと、静かです。
(最近では、化学物質などで周辺の樹々と密接なコミュニケーションをとっているということも分かってきているようですが。)
太気拳の稽古では、千年を生きた古木のような気分を味わい、その後、激しい組手をします。私にとってはこの幅広さが太気拳の魅力のひとつであり、だからこそ御高齢の方にも、女性にも、現役格闘家や自衛隊の猛者にもおすすめすることができています。
組手を見ていると「この人は熊みたいやな」とか「ヒョウっぽいなー」とか感じることがあります。
また私自身は自分の組手を猛禽類のように感じることがあります。
自分の動きを動物に喩えると何か、どんな動物みたいになりたいか、と稽古をするのも楽しいものですよ。

翼は腕なんやね、と改めて思う