姿勢を整える
December 5th, 2025
“At 40, a man must take responsibility for his face.”
「40歳になったら、人は自分の顔に責任を持たねばならない」
元アメリカ大統領リンカーンが語ったとされる言葉だ。
(リンカーンが初代大統領だと思っていたが、十六代目だった。)
目鼻立ちは生まれついてのものだが、そこに浮かぶ表情やそれを40年続けた結果刻まれたシワは、自分の心の表れということだろう。
武道をすると姿勢が整う。
表情と共に立ち姿もその人の精神や体調を色濃くあらわす。
太気拳で最初に学ぶことは立禅、つまり立ち方であり、何十年稽古を続けても結局ここに戻ってくる。
頭頂部から吊るされているように、そして楽に。
まとめるとこうなる。
重心の位置、骨盤の角度、頭、腰、足裏の関係性などについて細かく分析することはできるが、結局のところこのシンプルな一言(二言?)に集約される。
なぜ武道をすると姿勢が整うのかと問われれば、それが一番力の出る形だからだろう。
我々は常に重力を身体に受け続けている。
それに最も楽に耐えられる形が整った姿勢である。
整った姿勢とは最も楽に外力に耐えられる姿勢であり、人にかかる最も大きな外力は重力なのだ。
そして整った姿勢という物理的構造にすぎないものが、整った精神をも培うのだと思う。またそれが生活を整える。
昨晩Youtubeで犬の動画を見て夜更かしした人間が言うことか、と思いつつ筆を置く。筆で書いてないけど。犬かわいいわ。

何年経ってもたまに見返してしまう


