太気拳合同稽古会

December 26th, 2025

先日、気功会・中道会・武禅会の太気拳合同稽古が開催された。
今回は気功会島田先生の立禅と歩法(這)についての指導が中心だった。

島田先生の指導は20年以上変わらず、だけれども常に新しい。
そして今回の指導にはいつも以上の熱量を感じた。

腰腹、股関節周りの締めがその中核にある。
螺旋を伴って上下に力があり、それが前後左右への力となる。
そしてそれらを率いるのが意である。

その原理原則は不変だが用法や指導法は常に変化する。
松尾芭蕉は「不易流行」を説いたという。
変わらない本質を大切にしつつ、変化を取り入れること。
これは変わらないことと変わることを対立した概念としたものではないだろう。
そうではなく、変化する(できる)からこそ本質なのだろう。
本質は、全てに備わる普遍的なものだから。

島田先生や鹿志村先生にお会いすると、いつも身が引き締まる思いがする。

追伸
今回の宿は寝るだけなので、こざっぱりしたカプセルホテル的なドミトリーにした。
朝、隣のスペースでスマホのアラームが鳴り出す。
それが結構な音量で1分くらい鳴って、やっと持ち主が止めてくれた。
その時思ったのは「こんな音量で寝続けられるほど熟睡できてすごいな!」という羨望を含んだものだった。
歳のせいか?最近はアラームさえ不要で、起きようと決めた時間に起きられる。
なんなら決めた時間より前に起きてしまう。
目覚ましが鳴ってもコンマ5秒で止められる。
ああ、熟睡がしたい。

翌日は遊びほうけて久々の徹夜。
こんなことは何年ぶりだろう。
眠くてフラフラで宿のフロントに置いてあるマシュマロの入った器に手を伸ばした。
マシュマロを手に取って口に入れると、味がしない。
味覚までボケたのかと思ったが、噛みきれない。
吐き出してみると、耳栓だった。

教訓を得た。
徹夜明けに大事な判断はしてはいけない。

そして徹夜明けの羽田ー新千歳間のフライトは、離陸したのも知らず、着陸したのも知らず爆睡。
東京から北海道にワープした。
やればできるのだ、私は。

本文よりも追伸が長いのはどうかと思うが、まあええか。

俳句詠みながらHIKEする芭蕉さん