前拳のコツ④

August 9th, 2025

前拳のコツ④「地面からの力を伝達する」について解説したい。
いや、させてください。
コツ①当たる瞬間、前脚が浮いている
コツ②前に出ながら打つ
コツ③腕と脚は同時に出る

「地面からの力を伝達する」
これは武禅会で最も重視する身体の使い方でもある。
前拳の場合は身体のひねりが少ないので比較的シンプルな構造で地面の力を拳に伝えることができる。
後脚から前拳までを突っ張り棒のようにするのだ。
前拳を後脚でグーっと押せる、または前拳を押されても後脚で耐えることのできる体勢を整えていればいい。
これは前拳を壁に押し当て、前脚を浮かせて押し込んでみるとわかりやすいだろう。
相手に拳が当たったとき、地面からの力が後脚を通してしっかり伝わっていると軽く当たったように思えても非常に威力がある。
地面から突き出た杭のようになればよい。
前拳は距離をはかる、牽制をする、といった軽い扱いをされがちだが、しっかりとした構造で当たることができれば十分にKO可能な打撃となることを重ねて強調したい。

金継ぎのように、補修でより美しく@ヘルシンキのデザイン美術館