14Jul
空沼岳を歩く

空沼岳を歩く

札幌近郊の空沼岳(標高1251m)に登りました。 往復で17km、約6時間の道程です。 初めてのソロ登山。 登山は慣れた友人としか行ったことがなかったので、ちょっとした挑戦でした。 なんで登山なんてしんどいことするの、と自問しつつ登っています。 好きか、と問われたら好き、と即答できないのに、なんか登ろうと思う。 一人で登り、その理由がわかりました。 「一心」になるときがあるんです...

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10Jul
不安定の安定

不安定の安定

立ち続けること。 「自分の足で立つ」 「最後に立っている者が勝者だ」 「拳王は決してひざなど地につかぬ」 このような言葉にみられるように、立つことは生きること、勝つこと、それらを隠喩し、ときにはそれらそのものでもあります。 太気拳は立禅を通して物理的に安定した立ち方を求めます。 そこで気づくのは、強く安定して立つということは、(動かないように)力を入れて立つ、ということでは...

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7Jul
誰もが生来持つ力

誰もが生来持つ力

「弾力のある身体」を養うことが武禅会の稽古体系の根幹です。 数回の稽古でほとんどの方が理解、体感をすることができます。 (それが体得され、組手において充分な力として発揮されるのには訓練が必要です。) 体感した方に話を聞くとおおむね2種類の意見に分かれます。 ひとつは「これはすごい!!」 もうひとつは「え、こんなこと当たり前じゃない?」 どちらの反応も、本質を体感して頂いたことを示し...

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4Jul
連鎖反応

連鎖反応

稽古における組手は仲間同士、互いを高めるためのものです。 いわゆるマススパーです。 ライオンの子供が兄弟同士でじゃれあいながら闘い方を学ぶことにも似ています。 勝敗を決めたり、相手を傷つけ壊すためのものではありません。 だけどうっかり強めに当たってしまうこともあります。 そんなとき、当てられた側にこんな思いが生じることがあります。 「痛っ!」 ↓ 「こっちが加減してるのに当てや...

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30Jun
刀禅、揺腕法

刀禅、揺腕法

小用茂夫先生が創始した刀禅、そのエッセンスを抽出した揺腕法。 そのセミナーが札幌にて開催されたので参加させていただきました。 講師は物理学者の松浦壮先生。 小用先生に久しぶりにお会いし直接ご指導頂きたいという思いはありました。 ですが松浦さんという類まれな知性によって解釈された揺腕法は、その原理や体内の動きと表面の動きとの関連が言語化されて分かりやすく、非常な勉強になりました。 20...

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27Jun
意到気到、気到力到

意到気到、気到力到

「意到気到、気到力到」 意がいたれば気がいたり 気がいたれば力がいたる 〜心と身体を貫く武の原理〜 「意到気到、気到力到」という言葉があります。 これは「動き」と「思い、心」の根源的な連動を示しており、太気拳においては、そのまま修行の流れ・心身の調和の道筋として生きています。 この言葉を、太気拳の修行法である立禅・揺・推手などと照らしながら見ると、どのように内面からの統一された動き...

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20Jun
腹に落とす

腹に落とす

武禅会での稽古は、物理面と心理面で腹落ちすることを目的に構成されているともいえます。 ・物理的に腹に落とす 相手からの負荷を腹に落とす、吸収する感覚を養います。 その中心はちょうど腹のあたりに位置する下丹田とよばれるあたりです。 正面から投げられた10kgの球を受けて後ろに下がらないためには、全身、特に下半身を柔軟にしてふんわり受け止めることになります。 私は子供の頃ドッジボールが大...

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16Jun
世界があるというそのこと

世界があるというそのこと

「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである。」 ウィトゲンシュタイン・哲学者 「神秘」を「事実」に置き換えてもしっくりきます。 「事実とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである。」 明確な事実が眼前にひろがっています。 「⚫︎」となったら、そのような様子があります。 迷いようがない、ハッキリとした世界。 人は事実に対したとき、...

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13Jun
東京もだんだん

東京もだんだん

先日東京に行きました。 コンビニでの支払時に百円玉を渡したら、「これ使えません」と突き返されたんです。 よく見ると外国貨幣。 お釣りとしてもらったのだと思いますが、全く気づきませんでした。 意図した詐欺かはわかりませんが、お見事です、、、 札幌から東京に行くと「都会やなー」と思います。 それがなぜかと考えたところ、私が都会を感じる基準は「多様性」にあるようです。 東京も外国人が増...

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11Jun
争いには目的がある

争いには目的がある

「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」 「およそ戦争は拡大された(二者間の)決闘にほかならない」 「戦争論」クラウゼヴィッツ 国家間の戦争にも個人の争いにも、理由や目的があります。 その目的が腹が立ったから、というのではあまりに稚拙。 クラウゼヴィッツ先生もそんな目的はきっと認めないことでしょう。 「戦略の誤りを戦術で補うことはできない」 (目的の誤りを、やり方で修正す...

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