1Sep
荘子 斉物論篇13

荘子 斉物論篇13

上古の人には、その知恵が、それぞれに到達するところがあった。 その到達したところとはどのようなものであったか。 最も高いものは「はじめからいっさいの物は存在しない」とするのであって、これは究極まで至りつき、すべてを尽くしたもので、もはやつけ加えるべき何ものもない。 これに次ぐものとしては「物は存在するけれども、その物には限界:他と区別される境界がない」というのがある。 さらにこれに次ぐもの...

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22Aug
スペインからの来訪者

スペインからの来訪者

スペインから、以前稽古に参加されたペドロさんが再来日。 彼の滞在先である千葉に出張しての個人稽古でした。 はるばるヨーロッパから来日し学ぼうとしてくださる気持ちに応えねば、と気合いも入ります。 韓氏意拳の許傑華先生に香港で指導頂いたとき「内家拳の力は直接触れないと理解できない。赤ちゃんにスプーンで離乳食を与えるようなものだ。」と言われました。 たしかに、郭雲深ー王向斎ー澤井健一ー島田道...

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18Aug
今=永遠

今=永遠

今は永遠。 1分前も1分後も、記憶や予想といった思いという形でしか存在しない。 1分後の自分にとって、そのときは「今」。 この身体と共にある事実は今のみ。 永遠の今だ。 [caption id="attachment_2039" align="alignnone" width="450"] 沖縄にて、明鏡止水[/caption]...

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14Aug
十勝岳ー上ホロカメットク山を歩く

十勝岳ー上ホロカメットク山を歩く

利尻山に続き、十勝岳ー上ホロカメットク山を縦走。 約7時間、15kmの道程だった。 硫黄がもうもうと噴き出る荒々しい岸壁はNASAが撮影した火星のようだ。 かとおもえば、高山植物で一面緑の丘陵もある。 火山の噴火によって大地が形成され、そこに適応した植物が繁栄し、虫や動物が集まる。 地球の歴史を早送りで見たような気がした。 滑りやすいぬかるみやゴロゴロした岩場、急な上り坂、緩や...

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11Aug
利尻山を歩く

利尻山を歩く

ここ数年、友人に誘われたのをきっかけに山歩きをしている。 武道をはじめたのは強くなりたいから、という単純な理由だった。 そして「どこまでも歩ける身体」というのも自分が求める資質だと感じられたので、初心者のレベルながらぼちぼち続けている。 会員のHさんは昔から登山をされているそうだ。 曰く山を歩いていると、感謝の念がわいてくるとのこと。 私にはない感覚だった。 山歩きは私にとっては苦...

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25Jul
函館セミナーのおしらせ(2025年10月12日)

函館セミナーのおしらせ(2025年10月12日)

2025年10月12日(日)、函館にて太気拳のセミナーを開催いたします。 太氣至誠拳法(通称太気拳)は中国の意拳、形意拳をルーツとして日本で創始された武術です。 形意拳は、太極拳、八卦掌と共に内家拳と称され内なる気の運用(内功)にその特徴があります。 内功とは何か、いかに養うか、ここに現代の格闘技とは異なる特色と面白さがあります。 本セミナーでは総合格闘技やレスリング、キックボクシングなど...

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21Jul
基準をつくる

基準をつくる

参議院選挙がおわりました。 選挙がきちんとなされる民主主義国家で暮らしていることに感謝です。 今回の選挙ではないですが、ある党の党首が 「今回の選挙で党としての公約はない」と言っておられました。 これまでそんなことは聞いたことがなかったので新鮮な違和感が生じました。 公約=判断基準がなければ、何に向かって行動するのだろう? 余談ですが、中学生のとき森田塾という神戸の六甲にあるス...

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18Jul
荘子 斉物論篇11

荘子 斉物論篇11

「究極の境地とは何か。 是非の対立を越えた是に、いいかえれば自然のままの道に、ひたすら因り従うことである。 ひらすら因り従うだけで、その因り従うことさえ意識しなくなること、これが道の境地である。」 荘子 斉物論篇11(森三樹三郎訳) 事物に良いか悪いか、という判断をつけるのは人の認識です。 ここまでが壁でここからが床、という判断をつけるのも人の認識です。 ここまでが私でここからが私...

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14Jul
空沼岳を歩く

空沼岳を歩く

札幌近郊の空沼岳(標高1251m)に登りました。 往復で17km、約6時間の道程です。 初めてのソロ登山。 登山は慣れた友人としか行ったことがなかったので、ちょっとした挑戦でした。 なんで登山なんてしんどいことするの、と自問しつつ登っています。 好きか、と問われたら好き、と即答できないのに、なんか登ろうと思う。 一人で登り、その理由がわかりました。 「一心」になるときがあるんです...

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10Jul
不安定の安定

不安定の安定

立ち続けること。 「自分の足で立つ」 「最後に立っている者が勝者だ」 「拳王は決してひざなど地につかぬ」 このような言葉にみられるように、立つことは生きること、勝つこと、それらを隠喩し、ときにはそれらそのものでもあります。 太気拳は立禅を通して物理的に安定した立ち方を求めます。 そこで気づくのは、強く安定して立つということは、(動かないように)力を入れて立つ、ということでは...

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