7Jul
誰もが生来持つ力

誰もが生来持つ力

「弾力のある身体」を養うことが武禅会の稽古体系の根幹です。 数回の稽古でほとんどの方が理解、体感をすることができます。 (それが体得され、組手において充分な力として発揮されるのには訓練が必要です。) 体感した方に話を聞くとおおむね2種類の意見に分かれます。 ひとつは「これはすごい!!」 もうひとつは「え、こんなこと当たり前じゃない?」 どちらの反応も、本質を体感して頂いたことを示し...

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4Jul
連鎖反応

連鎖反応

稽古における組手は仲間同士、互いを高めるためのものです。 いわゆるマススパーです。 ライオンの子供が兄弟同士でじゃれあいながら闘い方を学ぶことにも似ています。 勝敗を決めたり、相手を傷つけ壊すためのものではありません。 だけどうっかり強めに当たってしまうこともあります。 そんなとき、当てられた側にこんな思いが生じることがあります。 「痛っ!」 ↓ 「こっちが加減してるのに当てや...

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27Jun
意到気到、気到力到

意到気到、気到力到

「意到気到、気到力到」 意がいたれば気がいたり 気がいたれば力がいたる 〜心と身体を貫く武の原理〜 「意到気到、気到力到」という言葉があります。 これは「動き」と「思い、心」の根源的な連動を示しており、太気拳においては、そのまま修行の流れ・心身の調和の道筋として生きています。 この言葉を、太気拳の修行法である立禅・揺・推手などと照らしながら見ると、どのように内面からの統一された動き...

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20Jun
腹に落とす

腹に落とす

武禅会での稽古は、物理面と心理面で腹落ちすることを目的に構成されているともいえます。 ・物理的に腹に落とす 相手からの負荷を腹に落とす、吸収する感覚を養います。 その中心はちょうど腹のあたりに位置する下丹田とよばれるあたりです。 正面から投げられた10kgの球を受けて後ろに下がらないためには、全身、特に下半身を柔軟にしてふんわり受け止めることになります。 私は子供の頃ドッジボールが大...

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16Jun
世界があるというそのこと

世界があるというそのこと

「神秘とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである。」 ウィトゲンシュタイン・哲学者 「神秘」を「事実」に置き換えてもしっくりきます。 「事実とは、世界がいかにあるかではなく、世界があるというそのことである。」 明確な事実が眼前にひろがっています。 「⚫︎」となったら、そのような様子があります。 迷いようがない、ハッキリとした世界。 人は事実に対したとき、...

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11Jun
争いには目的がある

争いには目的がある

「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」 「およそ戦争は拡大された(二者間の)決闘にほかならない」 「戦争論」クラウゼヴィッツ 国家間の戦争にも個人の争いにも、理由や目的があります。 その目的が腹が立ったから、というのではあまりに稚拙。 クラウゼヴィッツ先生もそんな目的はきっと認めないことでしょう。 「戦略の誤りを戦術で補うことはできない」 (目的の誤りを、やり方で修正す...

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6Jun
それって感想ですよね

それって感想ですよね

「それって感想ですよね」 相手を論破することで有名な方の名言です。 「それはあなたが勝手に考えたことで事実ではないでしょ」 というようなニュアンスでしょうか。 これは禅的な言葉にも聞こえます。 辞書によると「感想」とは、 「ある物事に対して心に生じた、まとまりのある感じや考え。所感」 とあります。 今、読んでいる「この文章」。 これを「このぶんしょう」と読み、理解された意...

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26May
自然は「今」のみ

自然は「今」のみ

太気拳の創始者、澤井健一先生は明治神宮の杜を稽古場としていました。 また中国に行くと、朝の公園で気功や太極拳をしている人達がいます。 古来より立禅、気功は屋外でやることが多いようです。 自然のエネルギーをもらい、身体が満ちることが実感できます。 週末にキャンプに出かける方も同じことを感じているのかもしれません。 自然の中にいると、鳥のチュンチュン、風のサーッ、肌がヒヤリ、足がズキズキ...

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5May
武、禅、会

武、禅、会

「武」という漢字は「戈(ほこ)」を「止める」と書きます。 敵の戈(という武器)を止めるのが武。 攻めるのではなく守る行為が語源となっています。(諸説あり) 武禅会では自分の中心・バランスを維持しづつけた結果、攻めてきた相手が勝手に崩れるような組手やあり方を目指しています。 その基本が立禅と相打ちです。 また「禅」という漢字は「示す偏」に「単」と書きます。 単(単純さ、シンプルさ)を...

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28Apr
札幌にも桜

札幌にも桜

札幌にもようやく桜が咲きました。 好きな歌があります。 散る桜 残る桜も 散る桜 移るばかりは 花の心か by 源俊頼 (散りゆく桜もまだ残っている桜も、結局は散る桜だ。 ただ移ろいゆくのが花の本質なのだろうか。) 「★」をみて、 「☆」をみた後に、またこの上の★を見返すと、 それは最初に見た時の★とは別物です。 この歌は、移ろう実相が映像を伴って感じられます。 ...

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