14Nov
荘子 大宗師篇2

荘子 大宗師篇2

上古の真人は、不幸な運命に見舞われても逆らうことがなく、たとえ成功してもこれを誇ることがなく、万事を自然のままにゆだねて、はからいをすることがなかった。 (中略) 上古の真人は、眠るときは、眠ることに安んずるために、夢を見ることがない。 その目ざめているときは、日常の営みに安んずるために、憂いをもつことがない。 食事のときも、特別に何かがうまいといって心をひかれることもなく、その呼吸は深く...

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3Nov
死のうと思うな、生きようとも思うな

死のうと思うな、生きようとも思うな

死のうと思うな 生きようとも思うな ただ、戦え (「水滸伝」 北方謙三) 生死をかけた闘争は幸いにも経験がない。 だが、組手でも似たところがあるように思う。 強敵であればあるほど、勝つとか負けるとか、そんな先のことは考えてはいられない。 この瞬間の突きや蹴りに対応しなければならない。 ただ、一心に向き合うだけだ。 今、この瞬間にやれることを、やる。 そんな没我の瞬間がたまら...

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31Oct
将来は大統領

将来は大統領

バーガーキングに行った。 定期的にパティ4枚のどでかいバーガーをだすので、それが食べたくなる。 これ1個でどのくらい満腹になるかで自分の胃袋の若さを測っているフシもある。 10年前なら2個いけたと思うが、今は1個食べるとほぼ満腹。 これが食べきられなくなるのはいつだろう。 ランチタイムのせいか、店内は満席。 5歳くらいの男の子が両親と店舗へ入ってきた。 父「席がいっぱいだねえ」 ...

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27Oct
荘子 徳充符篇7

荘子 徳充符篇7

死と生、存と亡、困窮と栄達、貧と富、賢と愚、そしりとほまれ、飢えと渇き、寒さと暑さ、これらはすべて人間の世界をおとずれる現象の変化であり、運命のあらわれであります。 日夜かわるがわる人間の眼前に現れ出ながら、しかもそれらがどこから生じてくるのか、人知ではその根源をはかり知ることができません。 人知を超えたものである以上、このような運命の変化によって心の平和を乱す必要はありませんし、これを霊府(...

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20Oct
言葉にすると嘘くさい

言葉にすると嘘くさい

友人からこんなメールをもらった。 ーーーーー 松井さんは、手の平と甲を交互にひらひらさせて コレ、コレ、コレ、と表現していましたが、 これは、現在過去未来が連続的ではなく、 今、という感覚が断続的な”点の連続”という感じなのでしょうか? ーーーーー それにこんな返事をした。 ーーーーー 過去現在未来の連続性がない、ということは表現として「事実」に近いものがあるかもしれません。 ...

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17Oct
無心に、気は発露する

無心に、気は発露する

会員の松本さん。 親分肌で器の大きな人だ。 建設現場で働いておられるので、私のイメージは半纏を着た宮大工の棟梁。 以前は芦原空手をされており、組手姿もしゅっとしている。 彼から聞いた話だ。 ある日の建設現場のこと。 2階ほどの高さの足場で足元の工具を取ろうとしたら、そこに足場がなかった。 それで数メートル、落下したそうだ。 大怪我レベルの事故だ。 だが、気づいたら下で立ってい...

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13Oct
函館での稽古

函館での稽古

函館で毎年恒例となった太気拳の稽古会を開催した。 今回は長く稽古されている方の参加がほとんどだった。 修行とはなにかを身につけることではなく、削ぎ落とすことだと思う。 戦闘機やF1マシンは機能性のみをひたすらに追求した結果、美しい。 削ぎ落とした結果あらわれる美しさや強さがある。 修行で削ぎ落とすのは、「我」である。 自然のはたらきを邪魔する「我」をなくせば、気は自由に行き渡る...

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29Sep
精神の無秩序を整える

精神の無秩序を整える

「体操は身体の運動に対する正しい判断の支配であり、それによつて精神の無秩序も整へられることができる。情念の動くままにまかされようとしてゐる身体に対して適当な体操を心得てゐることは情念を支配するに肝要なことである。」 人生論ノート by 三木清 武術はまず型を通して学ぶ。 太気拳には型というものはないが、ひとつひとつの動きに原理原則がある。 原理原則・秩序のある動きを身体に覚えさせる...

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22Sep
少年たちに学ぶ

少年たちに学ぶ

太気拳武禅会では小学校2年生から70代の方までが稽古を楽しまれている。 皆さんから学びをいただくが、なかでも小・中学生の吸収力にはいつも驚かされる。 きっと固定観念といったものが、まだ少ないのだろう。 見たまま、感じたままをスッポリとマネする。 大人は、無意識に自分なりの解釈をして、それを表現する。 経験こそが成長であるが、それが邪魔をすることもある。 事実に「私なりの解釈」を加え...

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19Sep
希望を抱くのをやめれば不安もなくなる

希望を抱くのをやめれば不安もなくなる

希望を抱くのをやめれば不安もなくなる by セネカ ストイックという言葉がある。 「目標達成のため感情や欲望に流されず、自己を厳しく律し、努力を続ける姿勢」 いま世界陸上が開催されているが、参加選手たちはまさにこれの実践者だろう。 セネカはこのストイックという言葉の由来となったストア派哲学の代表的な人物だ。 彼の言葉のひとつが、冒頭の「希望を抱くのをやめれば不安もなくなる」。 ...

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