4Jul
連鎖反応

連鎖反応

稽古における組手は仲間同士、互いを高めるためのものです。 いわゆるマススパーです。 ライオンの子供が兄弟同士でじゃれあいながら闘い方を学ぶことにも似ています。 勝敗を決めたり、相手を傷つけ壊すためのものではありません。 だけどうっかり強めに当たってしまうこともあります。 そんなとき、当てられた側にこんな思いが生じることがあります。 「痛っ!」 ↓ 「こっちが加減してるのに当てや...

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30Jun
刀禅、揺腕法

刀禅、揺腕法

小用茂夫先生が創始した刀禅、そのエッセンスを抽出した揺腕法。 そのセミナーが札幌にて開催されたので参加させていただきました。 講師は物理学者の松浦壮先生。 小用先生に久しぶりにお会いし直接ご指導頂きたいという思いはありました。 ですが松浦さんという類まれな知性によって解釈された揺腕法は、その原理や体内の動きと表面の動きとの関連が言語化されて分かりやすく、非常な勉強になりました。 20...

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27Jun
意到気到、気到力到

意到気到、気到力到

「意到気到、気到力到」 意がいたれば気がいたり 気がいたれば力がいたる 〜心と身体を貫く武の原理〜 「意到気到、気到力到」という言葉があります。 これは「動き」と「思い、心」の根源的な連動を示しており、太気拳においては、そのまま修行の流れ・心身の調和の道筋として生きています。 この言葉を、太気拳の修行法である立禅・揺・推手などと照らしながら見ると、どのように内面からの統一された動き...

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20Jun
腹に落とす

腹に落とす

武禅会での稽古は、物理面と心理面で腹落ちすることを目的に構成されているともいえます。 ・物理的に腹に落とす 相手からの負荷を腹に落とす、吸収する感覚を養います。 その中心はちょうど腹のあたりに位置する下丹田とよばれるあたりです。 正面から投げられた10kgの球を受けて後ろに下がらないためには、全身、特に下半身を柔軟にしてふんわり受け止めることになります。 私は子供の頃ドッジボールが大...

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11Jun
争いには目的がある

争いには目的がある

「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」 「およそ戦争は拡大された(二者間の)決闘にほかならない」 「戦争論」クラウゼヴィッツ 国家間の戦争にも個人の争いにも、理由や目的があります。 その目的が腹が立ったから、というのではあまりに稚拙。 クラウゼヴィッツ先生もそんな目的はきっと認めないことでしょう。 「戦略の誤りを戦術で補うことはできない」 (目的の誤りを、やり方で修正す...

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10Jun
物理的構造がすべて

物理的構造がすべて

武道では意識の力や気の力について語られることがしばしばあります。 ですが物理的な力は物理的な構造によってしか発揮されません。 意識の力や気の力が存在しないということではなく、それらが最終的には物理的な身体構造を変化させ、物理的な力を生むということです。 はじめて自転車に乗るとき、まっすぐ前を見て意識を前方に向けることで乗れるようになるかもしれません。 これは意識の力ではなく、それによっ...

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2Jun
接点以外が動く

接点以外が動く

相手を制したいと欲すれば、相手を自分の思い通りに動かしたくなる。 相手を動かすためには相手に接した箇所を動かしたくなる。 接した箇所とは、多くの場合は手、腕だ。 しかし腕は器用ではあるが胴体や脚より細く、力が弱い。 そんな腕に力仕事を任せるのは酷だし非効率だ。 手には絵を描いたり、背中を掻いたりするような繊細な仕事を任せよう。 腕に頼らず相手に力を伝えるには、触れていないところ...

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30May
まねる、まなぶ

まねる、まなぶ

怒っているフリをするとなんだか腹がたってくる、笑ってみたらなんとなく楽しくなる。 このように身体が心を動かす、ということがあります。 気功は雄大な自然を真似ることにより、その気分に己を同化させる行為ともいえます。 そして気功のひとつである立禅は樹木の真似をしています。 樹木はときに何百年も、静かに生きています。 その身体がたとえ山火事に遭って燃えようとも、じっと、静かです。 (最近...

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26May
自然は「今」のみ

自然は「今」のみ

太気拳の創始者、澤井健一先生は明治神宮の杜を稽古場としていました。 また中国に行くと、朝の公園で気功や太極拳をしている人達がいます。 古来より立禅、気功は屋外でやることが多いようです。 自然のエネルギーをもらい、身体が満ちることが実感できます。 週末にキャンプに出かける方も同じことを感じているのかもしれません。 自然の中にいると、鳥のチュンチュン、風のサーッ、肌がヒヤリ、足がズキズキ...

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23May
六方向への力

六方向への力

太気拳では上下の力が前後左右への力の基本となる。 相手を押す力、押されず踏ん張る力は上下、つまり頭から足裏方向の力によって生み出されたものだ。 押す力、引く力など格闘において相手との間で生じる力、それらは全て足裏と地面との摩擦力から生じている。 いくら胸や腕の押す力が強くとも、地面との摩擦力がなければ力を相手に伝達できず自分が動かされてしまう。 自分が動かずその場にいる重さが維持できて...

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