26May
自然は「今」のみ

自然は「今」のみ

太気拳の創始者、澤井健一先生は明治神宮の杜を稽古場としていました。 また中国に行くと、朝の公園で気功や太極拳をしている人達がいます。 古来より立禅、気功は屋外でやることが多いようです。 自然のエネルギーをもらい、身体が満ちることが実感できます。 週末にキャンプに出かける方も同じことを感じているのかもしれません。 自然の中にいると、鳥のチュンチュン、風のサーッ、肌がヒヤリ、足がズキズキ...

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23May
六方向への力

六方向への力

太気拳では上下の力が前後左右への力の基本となる。 相手を押す力、押されず踏ん張る力は上下、つまり頭から足裏方向の力によって生み出されたものだ。 押す力、引く力など格闘において相手との間で生じる力、それらは全て足裏と地面との摩擦力から生じている。 いくら胸や腕の押す力が強くとも、地面との摩擦力がなければ力を相手に伝達できず自分が動かされてしまう。 自分が動かずその場にいる重さが維持できて...

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16May
分別の肝要は仁愛なり

分別の肝要は仁愛なり

豊臣秀吉が信頼した知将、小早川隆景の言葉です。 「分別の肝要は仁愛なり」 (物事の判断のポイントは仁愛である。 仁愛を基本に判断すれば、万一判断が外れてもそう大きくは間違わない。) 武術は人間同士のやり取りという意味においてコミュニケーションの一形態です。 格闘技など「試合」の目的は勝利ですが、武術をコミュニケーションと考えれば、最後にはお互いに敬意を持ち握手できるような関係が構...

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12May
四足歩行にもどってみる

四足歩行にもどってみる

ヒトは「前脚」を「腕・手」として使うよう器用に進化しました。 我々は腕や手で対象物を自由に動かし操作することができます。 一方で、腕が器用すぎるがゆえに腕だけで対象物を扱おうとして全身の力が使えないということがあります。 いわゆる小手先の力です。 腕は細くその力には限界があります。 格闘においては全身の力を相手に伝達しなければなりません。 そこで四足歩行の感覚が役立ちます。 四足...

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9May
ハラから力をだす

ハラから力をだす

太気拳気功会に宮崎さんという先輩がいる。 身体が格別大きいわけではないが、宮崎さんの打撃はやたらと重い。 バットで殴られるのではなく、もっと柔くて重いものにぶつかったような衝撃だ。 ガン!ではなくべタン!という感じ。 稽古後、一緒に飲んだ時にその秘訣を聞いたことがある。 「島田先生にハラで打てっていわれたからそのとおりやってるだけ。」 と言って、私の肩に腕を置いてくれた。 するとその...

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5May
武、禅、会

武、禅、会

「武」という漢字は「戈(ほこ)」を「止める」と書きます。 敵の戈(という武器)を止めるのが武。 攻めるのではなく守る行為が語源となっています。(諸説あり) 武禅会では自分の中心・バランスを維持しづつけた結果、攻めてきた相手が勝手に崩れるような組手やあり方を目指しています。 その基本が立禅と相打ちです。 また「禅」という漢字は「示す偏」に「単」と書きます。 単(単純さ、シンプルさ)を...

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2May
弾力のある身体と地面からの反力

弾力のある身体と地面からの反力

地面に置いたサッカーボールを蹴ればボールが飛んでいくが、ボールを上から強く踏みつけると脚が弾かれる。 ボールが脚を弾き返した力は、地面からの反力だ。 弾力があるだけでは相手を弾き返すことはできない。 弾力のある身体は地面と相手の橋渡し役。 自分がなくなればいい。 [caption id="attachment_1829" align="alignnon...

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25Apr
譲るつよさ

譲るつよさ

推手という中国武術ではポピュラーな稽古がある。 向かい合ってお互いの腕を合わせ円を描き押し合う稽古だ。 自身の中心を守り相手の中心を奪う感覚を育むことができる。 この推手のとき、力をいれて自分の決めた動きと中心を守るようなやり方がある。 相手にどう押されても関係なく自分の有利な体勢を力で維持し、現状を崩さないやり方だ。 反対に、力をいれず相手の動きに合わせながらも中心を維持し続けるよ...

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18Apr
「弾力のある身体」の三原則③「膨らむ力と縮む力」

「弾力のある身体」の三原則③「膨らむ力と縮む力」

「弾力のある身体」の三原則、3つめは「膨らむ力と縮む力」だ。 この原則によって力をあらゆる方向へバランスを崩すことなく発揮することができる。 膨らむ力と縮む力はボールの弾力のようである。 また自動車のサスペンションのようでもある。 消防車のホースをイメージしてほしい。 水が勢いよくホースを流れるとその圧力がホースの壁面にかかり、強さを生む。 一箇所への負荷を全体の力で受け止める、ま...

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17Apr
「弾力のある身体」の三原則②「骨を徹る力」

「弾力のある身体」の三原則②「骨を徹る力」

ひとつめの原則「もたれてもたれず」によって体重を力に変換することができた。 そこで原則②、「骨を徹る力」だ。 この原則によって、体重=力を筋力に頼らず効率的に相手に伝達するルートを作ることができる。 これが分かりやすいのは割り箸を使った実験だ。 この実験は太気会の天野敏先生から受けたものをそのままパクっている。 というか私の武術は全て我が師、島田道男先生や多くの先生からのパクリである...

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